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学長推薦図書 その9

9.青春と老境―自己啓発と自己離脱


アレックス・ロビラ,ツェルナンド・トリアス・デ・ベス 著, 田内 志文 訳


 「Good Luck」2017年4月 第75刷 ポプラ社発行


 
 この本の存在は,本学保健医療学部看護学科・池田美智子先生から教わった。自ら啓発することが必要になったとき,勇気やヒントを与えてくれるだろう。 
 ニューヨークのセントラルパークで,二人の親友が再会する。一人は成功をおさめていたが,もう一人はそうではなかった。
 すると,一人が,祖父から聞いたという,二人の騎士の物語を語る。騎士の一人は目的を遂げ,もう一人はそうではなかった。
 成功と不成功を分けるものは,一体何か?その秘密が,劇中劇の形で語られる。




 
 ヘルマン・ヘッセ 著,フォルカー・ミヒェルス 編,岡田 朝雄 訳

 「人は成熟するにつれて若くなる」
1995年6月 第9刷 草思社発行
 

 「若さを保つことや善をなすことはやさしい
すべての卑劣なことから遠ざかっていることも
だが心臓の鼓動が衰えてもなお微笑むこと
それは学ばれなくてはならない」(「老いてゆく中で」)

 この詩のとおりに,ヘッセは生き,自らの老境を書き残した。それが,本書である。老いるにつれ,彼は,透きとおる。まるで,世界は,ヘッセをとおして,あるがままに,読む者の目に写るかのようだ。季節の巡る毎,庭の木や草花が示す美しさと儚さ,座骨神経痛,ソクラテスやニーチェの本質,煙突掃除屋に扮した少年のけなげさ,准南子「塞翁が馬」,親友の死,……
 年令を問わず,誰しもが,老人と接する。やがて,君たち自身も老境を迎える。青壮年期のさらに先を,予め見据えておくのも勉強だ。